0453Vita 1

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1月1日


すべての仕事は、サービス業である。


1月2日


仕事をするために必要なものは、2つだけだ。
一つは、「その仕事をするために必要な能力」
もう一つは、「真心」


1月3日


能力と、真心。
それらの土台となるのが、「覚悟」と「思想」である。


1月4日


いいジョークは、何度も言わない方がいい。



1月5日


天才A・アインシュタインは、自らについてこう語っている。
「天才ではない。ただ、人よりも長く、一つことに付き合ってきただけだ」



1月6日


天才の本質は、特殊能力ではないのだ。
天才の本質は、熱狂的な好奇心なのだ。


1月7日


幸運なのは、そのアイデアを思いついた、ということではない。
幸運なのは、そのアイデアが受け入れられた、ということだ。


1月8日


他の人間の、暖かさ。
他の人間の、冷たさ。
そのどちらともに、同じ距離を置く。
すると、体感温度のバランスは保たれる。


1月9日


人間は、約60%が水で構成されている。
だから、水の研究は、人間の研究に通じる。


1月10日


砂漠の砂の中の頭を突っ込んだダチョウが、こう言った。
「ああ、砂嵐はもう収まったぞ」


1月11日


蝶は、もぐらではない。
もぐらでないことを残念がる蝶は、いないだろう。


1月12日


個人という存在の小ささ、むなしさ、無意味さ。
それを感じることは、切ないことであると同時に、幸せなことである。


1月13日


A・アインシュタインの言う、「無限なるもの」。
一つは、「宇宙」。
もう一つは、「人間の愚かさ」。


1月14日


誰もが皆。
愚かさを持っており。
誰もが皆。
愚かさの生け贄となる資格を持つ。


1月15日


エゴと競争心は、公共心と義務感よりも強い。


1月16日


だが、強いものが生き延びるわけでもない。


1月17日


私たちが、完全に正直に行動するのを許されているのは、生まれる瞬間と死ぬ瞬間だけだ。


1月18日


「常識」とは、18歳までに集めて身につけた、偏見のコレクションのことである。


1月19日


自分で自分を責める必要はない。
他人がちゃんと、必要なときに必要なだけ責めてくれる。


1月20日


「言うは易し、行なうは難し」
「他人に対して正しく賢明な助言をすることは、た易い」
「他人に対して正しくて賢明に振舞うことは、難しい」


1月21日


仕事に行き詰ったら?
人付き合いに行き詰ったら?
経済に行き詰ったら?
動物を見つめよう。
動物に触れよう。
動物と仲良くしよう。


1月22日

「死ぬ」ことほど、確実なものはない。
そして、「いつ死ぬのか」ということほど、不確実なものはない。
死は必ずやって来る。
必ずやって来るならば。
それがいつ来るかを考えるのは、時間の浪費だ。


1月23日


手段があまりに高度化し、多様化した。
しかし、肝心の「目的」を見失ってしまった。


1月24日


人間は、高度な知性を備えている。
大災害が起こったとき、「人間の知性はいかに不十分であったか」とはっきり知覚するという、高度な知性だ。


1月25日


心に、平和と平穏を持たせる唯一の方法。
それは、「永遠なるものに関心を持つこと」である。


1月26日


私たちは、自分の思考や感情が、他人と切り離された自分という一個の独自のものとして体験している。
それは意識が生成するある種の錯覚である。
この錯覚は、牢獄であり、古い形の思考である。
この牢獄は、私たちを、自分の欲望や近しい人々への愛情に閉じ込める。


1月27日


人間を人間たらしめるものは、「人間性について決して絶望しない」という信念である。


1月28日


この世界の運命は、この世界に値するものになる。
自分の運命も、この自分に値するものとなる。


1月29日


宇宙からみれば、人間の情熱的な努力による創造は、無限小の現象でしかない。
しかし、その情熱的な努力は、私たちを自己という「牢獄」から解放し、私たちを最も偉大な存在の一員にする。


1月30日


豊かな人を嫌いながら、豊かになりたいと思っても、それが実現するわけがない。


1月31日


心というものは、時として知識や体験を超越した段階に至ることがある。
そして、その到達メカニズムは解明されていない。
しかし、ほとんどすべての偉大な発見や発明は、そのような「飛躍」を経たものである。
飛躍、身につけた知識や過去の体験の延長上ではない地点への着地である。





0453Vita 1(完)