16.自分にしかできない仕事を見つけよう。

会社生活を楽しくする方法としてかなり有効なもの。
それが、「自分にしかできない仕事を見つける」ことです。
オンリーワンになることです。

例えば、簿記に熟達した人がいる。
また、数字に確かな人がいる。
コストバランス眼の優れた人がいる。
データ入力のエキスパートがいる。

設備の導入、移管、廃棄などのデータが、毎日書類になっていく。
書類ファイルが、オフィスの棚を埋め尽くしていく。
ある日部長が言う。
「これらの書類を全部電子化して、迅速に閲覧できるようにしたい」
その時、若者が言う。
クラウドを利用しましょう」
だが、クラウドには費用がかかるし、セキュリティの面で懸念がある。
その時、Microsoft ACCESSを使いこなせる若者が言う。
「私が、自社サーバーにデータベースを構築してみましょうか?」
部長が言う。
「そうか。やってみてくれ。君が今やっている仕事は半分よそへ回そう」
会社というものは、メリットよりもデメリットの回避を優先するものです。

自分にしかできない仕事は、自分にしか進めることができません。
ゆえに、途中で断念できないという緊張感はありますが、
自分の存在価値を感じ、燃えるような情熱を発揮することができます。

入社して、任された仕事を一通り覚えたら、マンネリ化することが多い。
会社もそれをよく知っていて、
人事異動や新たな仕事を与えるなどで刺激を与えます。
しかし、それに頼らなくても、自分にしかできない仕事を見つければよいのです。