15.社内コンテストに落ちたら、優勝者みたいに堂々としていよう。

社内コンテスト。
社内の人々、特に同僚同士を競い合わせることで、
組織全体の研鑽と活性化を図る、という点において、
コンテストは大いにメリットがあります。

しかし、何事も一長一短で、デメリットもあります。
それは、「会社側からは見えない、負けた人、落ちた人の心のひずみ」
それが生まれる、というものです。

例えば、負けた人、落ちた人が、優勝者を「内輪同士内」でやり玉にあげる。
優勝者が若いならば、その批判的感覚は事実以上に大きくなるのです。

「なんだ、あいつ、20歳も年下のくせに。現場じゃ使えないくせに…」。
実際現場で使えないわけはない(優勝するぐらいですから)のですが、
その批判的な目が、あらばかりを意識的に見つめるようにしむけ、
「人は見たいものを見る」と言われる通り、
「ほら、やっぱりあいつ、使えないじゃん」という結論に導こうとするのです。

栄光の陰に敵潜む、です。

そんな連中に、「あんたら、人のことより自分の技を磨いたらどうなの?」
といっても、あまり効果はありません。
というのも、落ちて悔しいから優勝者になんくせを付けているのではなく、
「コンテストに参加させられること自体が嫌だった」からです。
「人と比べられるのが嫌だった」からです。

つまり、「前提で既に負けていた人たち」なのです。

前提で負けてはいけません。
勝つつもりで堂々と挑みましょう。
そして、思いっきり落っこちたら、
「優勝者みたいに堂々と」していましょう。

負けではありません。
「勝ちへの途中」です。

前提で負けたら、本当に負けです。