23.ニュースは「嘘っぱち」なのではなく、「誇張や偏見が入る性質の情報」なのだ。

情報が簡単迅速膨大に入手できる今の時代。
だからこそ、「自分の目で見て、体験した感想」は重要になってきます。

例えばニュースで、「広島市中区八丁堀、繁華街のビル、解体中に崩落事故」と聞く。
すると、「恐い!通行人がたくさんいたんじゃないのか?けが人がたくさん出たのでは?」と思います。

それで、「けが人はいなかった」と聞くと、
「ホントかな?ウソくさいな。
実は建設会社の差し金で隠ぺいされてるんじゃないか?」
なんて思ったりもします。

しかし、実際は、八丁堀の京口門にあるそのビル、人通りは実は少ない。
電車通りの南側(金座街・本通り)の方がはるかに人通りは多く、
こちらこそが繁華街なのです。
八丁堀は実は官庁舎が多く、土日祝は驚くほど人がいない、というのが実際です。

ニュースは多少誇張表現をするため、
事実や真実と自分のニュースから受ける印象がズレることがあるものです。
だから、「ニュースはウソばっかりだ」と捉えるのではなく、
「ニュースは誇張が入る性質のものなのだ」と捉えて、自分の実感を大切にしましょう。

単一民族の島国である日本の報道機関のニュースは、しかし、
世界と比べてみると随分と信頼性のあるものです。

中国などでは、打ちあげた人工衛星が何度も自国の村に落下しており、
死者が500人以上も出ているのに、政府はそれを中国国民に報道していないという有様なのです。