0114レセプターを増やそう

0114レセプターを増やそう
〜心をレセプター(快感受容体)と捉えて、心の働きを科学的に考える〜


人生はいろいろなことがある。
選択の連続だ。
実は、レセプターが大きくかかわってくる。
固定観念・習慣・思考のクセといったものも、レセプターだ。


アル中・ニコ中。
その他、いろんな中毒(依存症)がある。
やめたいのにやめられないのが問題だ。
なぜ、やめられないのか?
それは、自分の中に「レセプター(受容体)」があるからだ。
つまり、アルコールやニコチンの刺激を受け取って快を感じる器官が存在しているのだ。


レセプターは何も、化学物質に対して生まれるものではない。
心にもレセプターはできる。
快感・幸福感も、レセプターで受けとめる。
幸せレセプターがある人は、幸せを求める。


成功するには、小成功体験を重ねることだと言われる。
これにも、科学的根拠がある。
レセプターが作られるのだ。
レセプターが作られると、そこに一定の刺激を求めるようになるのだ。


どうやったら、幸せになるか?
すごく簡単なことだ。
レセプターができたことに、再びそして何度も刺激を与えることだ。
つまり、過去にうまくいって喜べたことを、再び行うことだ。


レセプターは、
①何か行う
②快を得る
ことで生まれる。
快を得ると、レセプターが快をうけとめる。
レセプターが生まれると、再び快を求めるのだ。
すると、レセプター数が増える。


一度レセプターが生まれると、今度は数が増えるという成長をする。
一度、国内旅行から海外旅行に変えてみて、大きな快を得る。
すると今度は、国内旅行よりも海外旅行の方に専ら心を寄せるようになる。
それは、レセプターがあるからだ。
何度もやりたくなる。


レセプターが増えると、もっと大きな快を得る準備ができたということになる。
5の快で5のレセプターができる。
5の快を繰り返していると、レセプターは6,7と、少し増える。
それで、7の快を求めるようになる。
今までと同じ快では物足りなくなるのだ。


レセプターがある。
そこに刺激を与えると、快を得る。
しかし、レセプター数以下だと、不満が残る。
レセプター数以上だと、大きな快を得て、レセプターは増える。


レセプター 快感  結果
5      4   やや不満 
10     10   満足だが飽きる 
12     18   快感!!レセプターが18になるまで増える。


繰り返すと習慣になる。
繰り返すと、レセプターが定着する。
定着したレセプターは、そこに刺激を求める力も一定化する。
だから、繰り返すことで心は安定するのだ。


人の欲望には際限がない。
これも、レセプターで説明がつく。
欲を求めるのは、レセプターがあるからだ。
そして、満たすと快を得て、レセプターが増える。
増えるから、前回よりももっと大きな快を求めなければ満足しなくなる。


アルコールに対しては、アルコールレセプターが、
ニコチンに対しては、ニコチンレセプターが作られる。
自分の好きなことが例えば書くこと(ライティング)なら、ライティングレセプターが作られる。
ジャンルは別々なのだ。
だから、レセプターのぶんだけいろいろなことをしたくなる。


レセプターは、繰り返し快を得ていないと定着しない。
快こそレセプターの栄養なのだ。
ライティングレセプター5は、書くことを求め、5を満たすほど書いたら満足し、安定感を得るのだ。
繰り返さないと固定されないのだ。


何であれ、レセプターがかなり多数で定着していると、心は落ち着く。
自信がもてるのだ。
例えば、書くことを10年やってきて、
ライティングレセプターが100あって、
いつも100の快を与えるほど書いていれば、心は落ち着く。
書くことに対して、自信がもてる。


レセプターは、P(プロセス)タイプとR(リターン)タイプに大別できる。
行為そのものに快を感じるのがPタイプ。
結果・報酬・入ってくるものに対して快を感じるのがRタイプだ。
どんなジャンルのレセプターも、このPタイプとRタイプがある。


書くという行動。
ここにも、PタイプとRタイプのレセプターが生まれる。
「やりがい」「精一杯」「最高の文章を書いていると感じる状態」において、Pタイプは快を得ている。
Pタイプのレセプターが多いと、行為そのもので幸福になるのだ。
行うことで快を得られるつまり、「自己完結型」人生だ。

Pタイプのレセプターは、手段にこそ快を得ている。
手段の向上を求めていくことで、快が増していくのだ。
スピード・品質・省力化。
これらが向上されると、Pタイプレセプターの受ける快が増す。


Pタイプレセプターは、手段つまり行為の中に快を見出す。
つまり、「行っている」という状態が楽しく感じられるのだ。
だから、結果にとらわれないようにしよう。
結果にとらわれるとしんどくなる。
あくまで手段の向上を目指そう。


R(リターン)タイプレセプターは、「評価」「収入」「獲得」がキー。
これを得てはじめて快を感じる。
これを求めて増やしていくことで、快が大きくなる。
だから、願望で行うのではなく、評価されることをきっちりやっていくことだ。


Rタイプの快は、他人に左右される。
というのも、評価や収入額は、会社が決めるものであり、自分で決められないからだ。
人に振り回される面も出てくる。
いざこざも生まれやすい。
不満も多いが、得られたときの快は大きい。


Rタイプレセプターは、結果が安定していると、満足する。
結果を安定させることが鍵だ。
そして、結果が少しでも伸びるよう、手段を変える。
手段は選ばない。
あくまで、結果が伸びる手段を取ることだ。


Rタイプレセプターを満足させるには、結果を得ることだ。
例えば、月収30万ゲットすると決める。
それが得られれば、安定するのだ。
手段は考えないことだ。
何だっていい。
手段は、結果を確実に得られるものならば何でもいい。
手段の良し悪しは無視しよう。


何をすると快感か?
それは探してやってみてわかるもの。
だが、子供のころ、やっていたことで、楽しくて仕方がなかったことがある。
すでにレセプターができていたものがあるのだ。
それを再びやろう。
過去に一度レセプターができた物事は、再びレセプターができやすい。


レセプターができると、その行為に快を得られる。
人は快を求める。
それはすなわち。
レセプターを自分の中に生み出し、安定させることを求めているということでもある。
レセプターを安定させるには、繰り返すことだ。
習慣になるまでだ。


レセプターはしかし、「飽きる」感も生む。
全く同じことを全く同じ手順で繰り返していたら、飽きる。
レセプターに5.0の快が入ってくると、レセプター数は5.0から5.1に成長する。
すると、5の快では、-0.1の不満が生まれるというわけだ。


大きな快を得て、レセプターが100できた。
ところが、そこに快が供給されなくなった。
すると、巨大な欲求不満が生まれる。
これが、燃え尽き症であり、廃人化だ。
心にポッカリ穴が開くという現象だ。
また、借金の動機でもある。


恋をすると、快は大きい。
快が大きいと、レセプターがたくさん生まれる。
快を繰り返すと、レセプター数が増える。
レセプターが100になったころ、失恋してしまった。
つまり、恋レセプターへの快の供給がゼロになってしまった。
レセプターの数だけ、心は苦しくむなしくなる。


欲求不満に苦しまない方法は2つだ。
①欲求を満足させていくこと。
Pタイプ〜行為に快を得る。
Rタイプ〜収益に快を得る。
②レセプターを崩壊させること。
これはつまり、それ以降快を一切供給しないということだ。
ギャンブル熱を冷ますのも同じ。
ギャンブルを2ヶ月一切止めると、ギャンブルしたいという気持ちも消えていく。


レセプターが100できた。
しかし、快は80しか得られない。
それがずっと続くと、レセプターは20ほど崩壊し、80になる。
ここで欲求は安定する。
レセプターは、入ってくる快の量に応じ、崩壊するのだ。


いつも心に幸福感がある。
そんな、幸せな人になれるのだ。
レセプターを増やし、安定させることが鍵。
①快の発見
②繰り返し行為
③少しずつ、快の量を増やす
④②〜③を生活習慣として維持する


逆に言えば。
生涯続けられ、自己完結できる行為のレセプターを持つことが、幸せの鍵なのだ。


0114レセプターを増やそう
〜心をレセプター(快感受容体)と捉えて、心の働きを科学的に考える〜