0153人生に価値を見出すヒント。

0153人生に価値を見出すヒント。


はじめに〜今やっていることについて、楽しいか、やりがいがあるか、それを今決める。


人生の価値。
それは、「今やっていることについて、楽しいか、やりがいがあるか、それを今決めることの繰り返し」で決まる。
他の人に評価された量や財産では決まらない。
特にお金は、使わなければ価値には変換されないのだ。


1.成功を人生の価値にすると、必ず限界が来る。


ビジネスの成功を人生の価値にすると、必ず限界が来る。
パワーとお金の採算が合わなくなるのだ。
「年をとってパワーダウンしてきた」
「だが過去にあれだけの実績を上げて、地位もある」
「だからこれだけもらってもいいだろう」
「と思っていても、もらう額が落ちていく」のだ。


2.好きなことは、全部が全部を換金しないで一部を天職にしよう。


好きなことは、全部が全部を換金しないで一部を天職にしよう。
お金を稼ぐ仕事とは別にするのだ。
すると長続きする。


3.好きな事を3年もやっていると、自然に友人ができてくる。あせることはない。


ずっと友人なしでやっていく。
3年もやっていると、友人ができる。
しかも、作ろうとしたわけでもないのに。
自然に友人ができてくる。
あせることはない。


4.友人をつくろうとしなくていい。今まで何気に接してきた人が、ある日から友人になる。


友人をつくろうとしなくていい。
今まで何気に接してきた人が、ある日から友人になる。
要は意識上における位置づけなのだ。
「愛情を注いでくれる人や一緒に遊んでくれる人」が、友人というわけではない。
こちらが愛情、友情を送信できる人が、友人なのだ。


5.すべての挨拶を「自分から先に」行おう。


「頼みごとを何でも聞いてくれる人」が友人なのではない。
こちらが協力し、それを喜んでくれる人、受けとってくれる人、それこそが友人だ。
だから、友人は求めて生まれるものではなく、与えていくことで生まれるものなのだ。
与えていくことで、友人化していくのだ。
今日から、すべての挨拶を「自分から先に」行おう。


6.「異なる人生観を持つ者」は、よい話し相手となる。


社会に出ると。
「同じ会社に属している者」
「同じ仕事をしている者」
「同郷者」
「性格の近い者」
「同じ趣味を持つ者」
が友人同士になる。
だが、何年も経つと変化していく。
「似た人生観を持つ者」同士が友人になっていく。
ここに年齢や性別の違いは関係ない。
そして、「異なる人生観を持つ者」は、よい話し相手となる。
ここにも年齢や性別の違いは関係ない。


7.「よい思い出」と考えられるなら、次へ行っても幸せはある。


退職を決める。
理由は山ほどある。
しかし、「辞める」と言ってから、急にここの良さが見えてくるものだ。
その時。
ここで過ごせたことを「よい思い出」と考えられるなら。
次へ行っても幸せはある。


8.今までの、全ての痛み、失ったつらさが、「扉への階段だった」。


失ってもかまわない。
なぜそう思うのか。
開き直りではない。
光の扉に近づくからだ。
そして、光の扉をくぐった時。
今までの、全ての痛み、失ったつらさが、「この扉への階段だった」と気づける。
心の中が明らかになる。
これほどの快感はない。


9.そう、この距離や分離は、「神様の計らい」なのかもしれない。


今、手にあるもの。
そのありがたみは、しかし忘れがちだ。
どんな高価なものでも価値あるものでも。
いつも手元にあると、「手元にあることの奇跡」を忘れる。
近すぎるものは見えないのだ。
離れて、眺めたとき。
初めて見えてくる。
そう、この距離や分離は、神様の計らいなのかもしれない。


10.精一杯やると邪念が消えて、真理が働きやすい。


精一杯やることは、それ自体が素晴らしい。
そして往々にしてよい結果となる。
また、周りの人にも認めてもらいやすい。
だが、本当の素晴らしさは他にある。
「垂直の世界に上昇できる」ことだ。
たとえば、エゴが消えるのだ。
精一杯やると邪念が消えて、真理が働きやすい。
いや真理と共にあることができるのだ。
真理と共にあるときは、自分の内から自分の外に向かって光があふれる。


11.このままでいいのかという疑問があるからこそ。


時の流れが速く感じられるようになった。
だから、動くのが楽になった。
だが、不毛に終わる恐れも出てきた。
このままでいいのかという疑問が。
それがあるからこそ。
「今日一日一日を、充実させていこう」と思えるのだ。


12.「何をやらないか」をまず決めることだ。


やりたいことは山ほどある。
だが、人生時間は有限で、体力にも経済力にも限りがある。
だから、やることを選択して決めることが必要になる。
つまり力の選択集中が必要になる。
ではどうやって選択するか?
「何をやらないか」をまず決めることだ。
消去法だ。


13.夢は、夢のままでいると、エゴを吸ってどんどん大きくなる。


夢は、夢のままでいると、エゴを吸ってどんどん大きくなる。
これは、興行収入で「タイタニック」をも超えた映画「千と千尋の神隠し」に出てくる、「カオナシ」という化け物のようなもの。
何もかも吸収し、あげくは他人の欲を刺激する。
他人に金をばらまくのだ。
しかし、自分の内部は空しい。
ばらまいても、吸収しても、空しい。
「エゴの呼吸」ではだめだと気づいて、急速に力を失っていく、あの化け物と同じようなものだ。
夢は、放っておくと、実現不可能な夢にまで肥大する。
そして結局は実現させずに捨てることになる。
夢を捨てることになる。


14.夢を実現するには、夢を分解することだ。


夢を実現するには、夢を分解することだ。
分解して「実現可能な段階目標」という形で現実界へダウンロードするのだ。
毎日毎時取り組めるようにするのだ。
その目標を段階的にクリアしていく。
毎日毎日、コツコツと。


15.人間は生物学的に「寝だめ」「食いだめ」はできない。


人間は生物学的に「寝だめ」「食いだめ」はできない。
そして「時だめ」もできない。
しかし、実は「大金があれば時を買うことができる」。
と知っているから、大金を求める。
大金を求めることに、時間を大量に消費して。
矛盾、というか本末転倒している気がする。
今ここに、時があるじゃないか。
なぜ、お金を手に入れることに、時を費やす必要があるのか。


16.何事もバランスが大事だ。


お金、やる気、時間、健康、目標、精神。
これらがうまくリンクして、いい仕事ができる。
技術力があっても健康を失っていれば、続かない。
何事もバランスが大事だ。


17.自己実現とは、「自分のスピリッツの発揮」である。


自己実現とは、「自分のスピリッツの発揮」である。
技術の発揮ではなく、技術を土台にしたスピリッツの発揮なのだ。
だから、いくら技術を真似しても自己実現した感じがしない。
どんなに成功者の暮らしを真似しても、自己実現させた感がない。


18.障害のない人生では、最大の障害に会うだろう。


迷ったからこそ、手に入れたら大事にするのだ。
悩みがあるからこそ、晴れた時が気持ちいいのだ。
壁にぶつかったからこそ、乗り越えた時の喜びは大きいのだ。
ミスチルの歌「終わりなき旅」にも、こうある。
「高ければ高い壁の方が、登った時気持ちいいもんな」と。
そう、土砂降りの後ほど、晴天の気持ちよさを感じる時はない。

「障害のない人生がいい」と言う。
だが、障害のない人生では、最大の障害に会うだろう。
「人生、飽きる」という障害に。


19.つらい時は、「これは成長のタネだ」と考えよう。


何事も前向きに取り組もう。
そうすれば必ず好転する。
つらい時は、「これは成長のタネだ」と考えよう。
気持ちが前向きなら、結果も前向きになる。
後ろ向きの気持ちのままで努力すると、結果も後ろに進む。


20.「桁違いの努力」。これが、才能すら凌駕する。


「桁違いの努力」
これが、才能すら凌駕する。
天才と呼ばれる人々は、「天才的な努力」をしてきた人々だ。
人類歴史上、「天才」と崇められる人達の共通点に、実は「才能」はない。
人類歴史上、「天才」と崇められる人達の共通点は、「天才的な努力」なのだ。

努力しているという意識がなくなるまで努力しよう。
努力が習慣になってしまう。
すると、「私は努力している」なんて言わなくなる。
何かを習得しようとするならば、「桁違い」にやればいい。
それは、才能の有る無しをはるかに凌ぐ。
そして、「天才だ」と言われ始めて、初めて気づくのだ。
「才能なんか、カンケーない」と。
「才能なんて、始めから誰にでもあるし、誰にも無い」と。

極端に言えば、「才能に頼らなかった人が、天才になる」のである。


21.コツをつかむには、「たくさんやる」ことだ。


何事かを成すにも「コツ」がある。
コツをつかむには、「たくさんやる」ことだ。
たくさんやるためには、「心が前向きなことと、やれる生活習慣を持つ」ことだ。
心の前向きさと生活習慣は、同じところから生まれてくる。
それは、「誠実に仕事をする」ことだ。


22.オスは、心のマイホームがあると情緒は安定し、力を出せる。


男は、心のマイホームを求める。
心のマイホームがないと不安定。
心のマイホームがあると情緒は安定し、力を出せる。
外(社会)で思い切りがんばれる。
「居心地のいい家庭を持つと仕事に実が入らない」なんてのはウソだ。
逆なのだ。


23.男の頭の中の構造と、女の頭の中の構造は、違っている。


男の頭の中の構造と、女の頭の中の構造は、違っている。
男の頭の中は、ネットカフェのように各部屋に区切られている。
だからひとつのことに集中して取り組める。
演技もできる。
自分を別人にもできる。
女の頭の中は、ひとつの大部屋。
全てつながっている。
だからトータルバランスに優れているし、いろいろな人を気にかけるのだ。


24.「がんばります」と言わないでがんばり抜く。


「がんばります」
と言わないで、結果でがんばったことを見せよう。
「がんばります」という発言の後の努力は、結果が定まっている。
「ほら、がんばったからここまで出来ました」という結果が。
不言での努力には、無限の上昇余地がある。
結果が明確でない。
だから、「がんばります」と言ってがんばった人よりも、高いところまでがんばれてしまえる。
とんでもないところまで行けるのだ。


25.コツコツ得ていくことは、「取り返す術を身に着けながら進む」ことでもある。


一度に大量に得られたものは、一気に失いやすい。
コツコツ得ていけば、なかなか失われない。
失われる量も小さい。
そして、コツコツ得ていくことは、「取り返す術を身に着けながら進む」ことでもある。
「チリも積もれば山となる」という諺通り。
「ローリスク・ローリターンも積もれば、トータルでハイリターンになる」のだ。


26.長所は短所になり得る。


長所は短所になり得る。
人に抜きん出た力。
これを振りかざすと、人が遠ざかる。
仲間はずれにされる原因にもなる。
長所はむき出しにしないほうがいい。


27.だが、直すべきは短所ではない。


短所は直すべきと考えられるもの。
短所でしかられる。
短所が原因で人に迷惑をかける。
落胆する。
だが、直すべきは短所ではない。
コンプレックスを気にする弱い心のほうだ。
コンプレックスを克服すると、短所はむしろ天からの賜物として活用できるのだ。
自分らしい作品を作る最大の要素となるのだ。


おわりに〜短所こそ、あなたの個性。


短所こそが、あなたの個性を如実に示すものである。
短所を矯正する必要はない。
矯正するべきは、短所を許容できない矮小な心の方なのだ。
人は短所で愛されるのだ。


0153人生に価値を見出すヒント。(完)