29.潜在意識の導きに従う。

成功しようと考えない状態では、道は無い。
成功しようと常に考えていると、潜在意識が導いてくれるようになる。
つまり、「成功しよう」という思いが、道を敷くのだ。

しかし、人はとかく、TVや雑誌に影響され、
世俗的で利己的で、カッコよくて華のある成功像を、理性で作ってしまうものだ。
それは、本来の自分が描いたものと到底はずれたものである。
だから、潜在意識の力が働かない。
だから、進めば進むほど、努力が必要になる。
本来の成功とは、進めば進むほど努力が要らなくなるものだが、
本来の成功ではないので、努力が必要になる。
それで、体力的、経済的、環境的に耐えられなくなって、音を上げる(ギブアップ)。
そして、体力の改善、経済の改善、環境の改善にいそしむのであるが、
これらは根本的に方向違いなのだ。

理性はいつだって、重力に縛られた水平の道を敷く。
そして、その道をたどっても、どこへも辿り着けない。
潜在意識は、常に垂直の道を敷いている。
そこへ入れば、今の自分では信じられないような境地へ達することができる。

今、私たちに必要なことは、
もっと理性的に、もっと賢くなることではない。
もっと新聞を読み、TV番組を観て、雑誌を片っぱしから立ち読みすることではない。

理性の活動を緩めて、潜在意識の声と導きを観ることなのだ。
もっと、外のことよりも、自分の内側を観察することなのだ。