35.「益と無益が同居する」のが自然だ。

人生には、「AかBか、どちらか一つを選ぶ」という分岐点がいくつもあります。
どちらかを選びとるということは、どちらかを捨てるということと同義です。
しかし、一方を捨てることが、難しい。
何か、とがめる力が心の中で働く。
どちらも捨てたくないのです。

実は、捨てなくていいのです。
ただ、「今回はこっちを取るからね。次はそっちを取るから」と、
優先順位をつければいいだけです。
選択しない方を捨てるのではなく、「次回にする」ということです。

実は、二者択一という方式は、自然界の法則ではありません。
益なるもの無益なるものが同居して存在しているのが自然です。
だから、一方を取り、一方は捨てるという行為には、
自然に不安が生じるのです。
捨てる必要なんかないのです。
優先順位があるだけです。