0079「それでも笑う」人が勝つ

0079「それでも笑う」人が勝つ


1.本を読むのは、静的な行為だ。


本を読む時。
人は心理的に立ち止まっている。
本を読むのは、静的な行為だ。
静的な行為をする時、しかし逆に精神活動は活発になる。
栄養を摂っているのだ。
読書は、心の栄養である。
読書は、「自分が経験していないことを知って吸収できる」
また、「自分のこれまでの経験の意味を知る」ことができるのだ。


2.仕事と遊びは、対極に位置するものではない。


仕事と遊びは、対極に位置するものではない。
遊びで得たアイデアや活力を、仕事に活かす。
そして仕事でも、遊び心を発揮する。
仕事と遊びは、区別がつけられないものなのだ。
「真剣に仕事をする人」は、「遊ぶ人」でもある。
遊びが真剣を生み出すのだから。


3.仕事が出来る人は、仕事を遊びのように楽しんでやっている。


仕事が出来る人は、仕事を遊びのように楽しんでやっている。
遊び心を持って仕事をしている。
また、遊びの時に発揮される活力や集中力が、仕事にも活かされている。
遊びで培われた創造性や想像力が仕事にも使われているのだ。


4.好調な時は、おとなしくしていよう。


好調な時は、おとなしくしていよう。
先を急ぎたい時は、立ち止まってじっくり考えるのだ。
早急な結論は真理から離れてしまう。
急ぐと間違いが生まれる。


5.順調の時、調子に乗って進むと、悲劇に至ることは大いにある。


「正」という文字は、「一」と「止」で成り立っている。
「正」=「一」+「止」。
つまり、一度止めることが、正しいということ。
正しい答えは、一度止まってこそ、出てくるものだ。
簡単に出る結論は、真の結論ではない。
順調の時、調子に乗って進むと悲劇に至ることは、大いにある。


6.魅力的な人というのは、秀でたものを持っている人に限らない。


魅力的な人というのは、秀でたものを持っている人に限らない。
平凡な人でも魅力的な人は多い。
例えば「明るい」「ウソをつかない」「誠実」
そんな取り立てて秀でたものでもない特徴の持ち主が、しかし魅力的に映るのだ。
人に思いやりのある人で平凡な人は、しかし魅力的だ。
魅力は地道な心掛けで身に着くものであり、非凡な才などなくてもいいのだ。


7.人の心には、いろんな状態がある。


人の心には、いろんな状態がある。
いつもは目立たない大人しい人が鬼のようになって暴れることもあるし。
信頼できそうになかった人が、いざという時、皆を思って全力で動いてくれた、ということもある。
人の心が分かる人。
これこそ、人の上に立つ資格だろう。
人の心が分かるということが、人がついてくる大きな魅力の一つとなる。


8.では、器が大きいとは何か?


器が大きいという言葉がある。
器が大きいというのは、特に企業で働く男性にとっては誉め言葉として使われる。
では、器が大きいとは何か?
人の心が分かることだ。


9.アスファルトの割れ目の上に、一輪の花が咲いている。


アスファルトの割れ目の上に、一輪の花が咲いている。
これを何とも感じないで通り過ぎるか、
かわいい、きれいだ、元気だと感じるか。
生命のたくましさをそこに見るか。
感じ方一つで、幸も不幸も変わるものだ。
そして、往々にして、仕事においては幸は苦しいことの中にある。


10.幸福な状態にあるから幸福なのではない。


幸福な状態にあるから幸福なのではない。
幸福だと感じるから幸福なのだ。
幸福な状態にあっても、「これがずっと続かないことが恐い」と思っていれば、
周りの人がどんなに「豊かな暮らしですね、いや、羨ましい」と褒め称えても、
幸福ではないのだ。


11.仕事が好きになることと、仕事を買って出ることは、人生を豊かにする。


仕事なしには生きられない。
それは金が無いと生きられないということでもあるが、
何より、仕事が好きになり仕事の中に楽しみを見つけることで、
人生に生き甲斐が生まれ、それでつらいことがあっても「明日もがんばろう」という気持ちになるからだ。
仕事が好きになることと、仕事を買って出ることは、人生を豊かにする。


12.目の前の障害を打ち破る。


楽な事は、ストレスがかからない。
だが、楽な事は、深みがない。
楽な状態でやれたら、自己発見はない。
自己成長の喜びも小さい。
「自分には、ここまでできたのか!」という感動もないだろう。
目の前の障害を打ち破る。
すると、その先には、成長や発見や感動がある。


13.何事もなかったかのように仕事を続ける。


プロ根性とは何か?
何か芸を持ち、それを使って仕事をする。
不具合や不調をきたしても、言い訳しない。
もみ消す。
何事もなかったかのように仕事を続ける。
これこそプロ根性だ。


14.仕事をしながら、仕事を育て、仕事を使うのだ。


どんな仕事を任されても、その仕事のリーダーは、自分だ。
仕事に使われると、つまらなくて当然だ。
仕事をしながら、仕事を育て、仕事を使うのだ。
仕事を使いこなせる(仕事の逆利用)ようになったら、一人前だ。


15.経営者スピリッツ、オーナーシップで仕事に当たろう。


「自分が社長だったら、この仕事をどうやるか?」
経営者スピリッツ、オーナーシップで仕事に当たろう。
すると、仕事が格段に面白くなる。


0079「それでも笑う」人が勝つ(完)