0194「上機嫌な人」になる39のヒント

0194「上機嫌な人」になる39のヒント


はじめに〜自分の思い、夢、ビジョンこそが、自分を動かす源。


成功する人は、自分の心の中にあるビジョンの実現のために動く人です。
現実のビジョンを心に入りこませる人ではないのです。
自分の心の中の映像を真実と考える人なのです。
そういう人は、周りの人に「成功する方法を教えて下さい」という質問なんてしません。
「こうやってみよう」
「ああしてみよう」
「これをうまくやるにはどうしたらいいか」
「うまくいかなかったな。ちょっと、年輩の人にコツを聞いてみよう」
といった具合に動いています。
早い話、自分の思いを中心軸に据えていて、その上での活動なのです。
自分の思い、夢、ビジョンこそが、自分を動かす源なのです。
そしてそういう人は、どんな状況であれ、上機嫌でいられます。
不機嫌になることが、ほとんどゼロに近いのです。


目次


はじめに〜自分の思い、夢、ビジョンこそが、自分を動かす源。
1.質問の仕方、内容で、質問者が成功するかどうか分かる。
2.真の成功者(になる人)は、他者と競争していない。
3.競争して勝つことは、手段であって目的ではない。
4.自分の思うところの活動をしているだけ。
5.「評価は自動的に手に入ってくる」。
6.お金を必要なものと考えつつも、執着がない。
7.おみくじの引き方で、その人の性格がわかる。
8.引いたおみくじをじっくり考える人は、内向性が強い人。
9.おみくじが大吉だと大喜びする人は、逆に凶だとひどくがっかりする。
10.大吉を出すにはどうしたらいいか?
11.要は、自分がどう行動していくかにかかっている。
12.周りの人へのサービス。
13.こういう人は、周りの人に好かれやすい。
14.毒を持つ蛾の親は、子供を産むと、わざとに鳥の餌食になる。
15.子供の生存確率を高める。
16.「慎み」に、見習うべきところがある。
17.「間違った存在」などいない。
18.自罰的な人は、他人にも厳しく当たることが多い。
19.自罰的な人は、他人を認めない。
20.完璧な人などいない。
21.間違っているのは存在ではなく、自分と相手の関係の捉え方。
22.男性は、連れの女性の食事代を出すことが愛情だと思っている。
23.ズレを認識しないから、相手を裁くことになる。
24.男女間の愛情表現にはズレがある、と認識するだけで、破壊的な結末は回避できる。
25.「もうこの道を行くしかない」。
26.どうやって覚悟を身につけるか?
27.家庭を築いて継続していくのに必要なものは何か?
28.主婦が外で働くのは、経済面が要因とは限らない。
29.男性は社会の中で自分の立場を確立しないと、アイデンティティーが持てない。
30.男性は、仕事をしないとだめになりやすい。
31.現代の女性は、男性的になってきたのか?
32.家庭に入る見通しが出てくると、女性は本来の女性に戻る。
33.それらは根本解決にはならない。
34.コンプレックスをどうやって解決していくか?
35.投資度合いとは、「期待度合い」と言い換えることができる。
36.発展にもっと貢献していく。
37.「コンプレックスのおかげです」。
38.自分に対する怒りが、外に向かってしまうこともある。
39.感情は、ホルモンの働きと大きく関連している。
おわりに〜上機嫌とは、不機嫌という暗闇を照らす「光」。



本文





1.質問の仕方、内容で、質問者が成功するかどうか分かる。


成功する人は、「成功する方法は何ですか?」という質問をしないのです。
質問をするとしたら、成功の方法ではなく、もっと具体的なものです。
「こういうことをやっています。今ここに問題があります。あなたもかつて同じ問題に取り組んだと聞きました。ですから、この問題を解決する方法を、アドバイスして頂きたいです」
そして、成功している人は、「質問の仕方、内容で、質問者が成功するかどうか分かる」そうです。


2.真の成功者(になる人)は、他者と競争していない。


真の成功者(になる人)は、他者と競争していないのです。
他者と競っているかのように見えて、実は自分と闘っているからです。
道のゴールに、誰よりも先に着く、という競争をしないのは、自分で道を創っているからです。
道なき道を往く。
道は、自分の歩いた後に出来るもの。
道は、創るもの。
その歩みに、他者との協創はあっても、競争は必要ないのです。


3.競争して勝つことは、手段であって目的ではない。


しかし、競争する時もあります。
それは、自分の夢の実現のために、避けて通れない競争です。
結果的に生じてきた競争です。
選ばれる者が1人いて、選ばれないと夢が続かない。
という時、競争してその1人に選ばれる必要が生じてくる。
その結果、競争することになるわけです。
つまり、競争して勝つことは、手段であって目的ではないのです。


4.自分の思うところの活動をしているだけ。


成功者は、はたから見ると、「勝ちに行っている、勝ちに貪欲」のように映ることがあります。
誰にも追いつけないパワフルさ。
どこからそんな情報を取ってきたのかと驚くほどの情報豊富さ。
しかし本人からしてみれば、それは他者と競争しているわけでもなく、他者に追いつかれないようにしているというわけでもないのです。
自分をフルに発揮している。
自分の思うところの活動をしている。
それだけなのです。
世間の評価を求めるためでもなんでもないのです。


5.「評価は自動的に手に入ってくる」。


自分が好きでやっているだけ。
にも関わらず、仕事には全力を集中している。
だから、仕上がった仕事のクオリティは高い。
それで、結果的に周りからの評価が高いのです。
評価を求めずして、評価を得ているのです。
聖書にはこうあります。
「あなたがそれを持っていないのは、あなたがそれを求めなかったからだ」
つまり、「求めよ、さらば与えられん」ということなのです。
ではなぜ、成功者は、評価を求めていないのに、評価を得るのか?
簡単なことです。
成功者は、「最高の充実感ある暮らし」を求めていたのです。
そして、「最高の充実感ある暮らし」が、自動的に評価を吸い寄せるのです。
普通の人は、「評価を自力で求め、自力で手に入れる」のですが、成功者は、「評価は自動的に手に入ってくる」のです。


6.お金を必要なものと考えつつも、執着がない。


自己実現という大きな次元の目標。
それが成功者を成功状態に押し上げる、パワーの源です。
そういう大きな目標があるからこそ、堂々とお金を稼げるのです。
お金を手に入れることは、手段でしかなく、目的ではない。
そう考えるからこそ、お金を汚いものと考えないで必要なものと考えられるのです。
必要なものと考えつつも、お金を求めるためだけに走るようなことをしないのは、執着がないからです。


7.おみくじの引き方で、その人の性格がわかる。


大吉が出るまでおみくじを引こう。
おみくじの引き方で、その人の性格がわかります。
それはどういう体勢で引くかという事ではありません。
引いて出たおみくじに対する自分の反応のところに現れるのです。
一度おみくじを引く。
大吉が出なかった時。
なら、大吉が出るまで引こう。
こういう人は、行動力があり、ポジティブでイニシアチブを自分で持っていないと気がすまない人です。


8.引いたおみくじをじっくり考える人は、内向性が強い人。


よく言えばリーダータイプです。
悪く言えば図々しい人です。
引いた一枚のおみくじをじっくり考える人、味わう人。
こういう人は、内向性が強い人です。
環境に振り回されるように思えて、実は環境に振り回されない人です。
内省する理性的な人です。
しかし、人の頼みに流されやすくもあります。
人に頼み事をされると、自分の課題を少しほったらかしにしてもやってあげる人です。


9.おみくじが大吉だと大喜びする人は、逆に凶だとひどくがっかりする。


一枚引いたおみくじが大吉だと大喜びする人は、逆に凶だとひどくがっかりします。
こういう人は、信じやすい人、分裂型の人かもしれません。
自分の主導権をみずから人に渡してしまう人かもしれません。
つまり、大衆迎合型の人です。
目的なく生きている人かもしれません。
ただし、周りの人に合わせる協調性があり、敵を作らない人でしょう。


10.大吉を出すにはどうしたらいいか?


おみくじを引いて、大吉を出すにはどうしたらいいでしょうか?
大吉が出るまで引くことです。
しかし、です。
「おみくじとは、1回こっきり引くからこそ御利益があり、ありのままの自分の運勢が現れるものであり、沢山引いて大吉を出しても、御利益もなければ、かえって神様に罰を当てられる」と考える人もいるでしょう。
大吉を出すのが目的ではなく、御利益が欲しかったのでしょうか。


11.要は、自分がどう行動していくかにかかっている。


大吉が出るに越したことありませんが、吉でも末吉でも、出てきたおみくじの内容をじっくり噛み締め、直すところを直すならば、御利益があるのです。
大吉が最も御利益があり、末吉は最も御利益が少ないということはないのです。
要は、自分がどう行動していくかにかかっているのです。
大吉が引きたいならば、大吉が出るまで引きまくればいいだけです。
神主さんに白い目で見られながら。


12.周りの人へのサービス。


例えば出世する潜在能力を十分持ちながら、しかし出世を望まず、或いは出世コースを自ら降り、周りの人と楽しく過ごしている人。
周りの人へのサービスを懸命にしている人がいます。
謹んでいるという表現が当てはまる人です。


13.こういう人は、周りの人に好かれやすい。


もちろん人へのサービス行為は、仕方なくしているのでは、ありません。
自ら進んでしているのです。
したいからしているのです。
こういう人は、周りの人に好かれやすいものです。
「あの人は謙虚でいい人だ」、と。
どうしてこんな人が、辛い目に遭うのだろう?貧乏なままでいるのだろう?
そう考える人もいます。
謹んで人に優しくしている人でも、やはり成功を避けていると貧乏暮らしのままなのです。


14.毒を持つ蛾の親は、子供を産むと、わざとに鳥の餌食になる。


毒を持つ蛾の親は、子供を産むと、自分の寿命はまだ十分あるにも関わらず、わざとに鳥の餌食になるそうです。
鳥や他の生物に食べられに行くといいます。
なぜそんなことをするのか?
それは、その蛾を食べた生き物に「こいつはまずい」と教えるためなのだといいます。


15.子供の生存確率を高める。


つまり、親は自らの命と引き換えに、「子供の生存確率を高めている」ということなのです。
この蛾はまずいと分かった生き物はその後、その蛾(子供が成長した姿)を見つけたとき、捕食しようという意欲がなくなるのでしょう。


16.「慎み」に、見習うべきところがある。


人間の場合、生存競争は、命がけの「食うか食われるか」ではありません。
だから、蛾の親のようなことをする必要はありません。
しかし、それに似たような事はしています。
お金をしっかり貯めて、それを子供に全部くれてやって死んでいくような親。
この「慎み」に、見習うべきところがあります。


17.「間違った存在」などいない。


「間違った存在」などいないのです。
間違っているのは、「関係の仕方」なのです。
自分の存在を肯定できないと、人を肯定しにくいものです。
自分は間違った存在だと思っていると、その思いでまず自分を傷つけます。
そして自信、自尊心を根本から蝕んでいくのです。
それで、自信のない、自己否定的な人間になりやすいのです。


18.自罰的な人は、他人にも厳しく当たることが多い。


自罰的な人は、他人にも厳しく当たることが多いです。
他人の存在を否定すらします。
他人の存在を認めようとは思っているけれども、まるで自分の力ではどうすることもできない巨大な力に振り回されているかのように、認めない方にたどり着くのです。
なぜそうなるかというと、自分を認めていないからです。
自分を認めていないから、他も認めないではなく、「認めることができない」のです。


19.自罰的な人は、他人を認めない。


自罰的な人は、他人を認めない。
認める価値がないと思っている。
あいつは認めるに値しない、そう思っているのです。
ところがそういう人は、では認めるに値する人を知っているかというと、全く知らないのです。
なぜなら、どんな人に出会っても、認めたくないからです。
間違ったことをしている人は認められない。
それならわかりますが、その人が更生しても、腹の中は同じと考えているのです。


20.完璧な人などいない。


完璧な人などいません。
あらを徹底的に探せば、どんな人格者でも、欠点や人に見せられない恥ずかしいところを持っているものです。
だから、正しい行いをする人を認める、というのはいいとしても、正しくないやつは認めない、という考えはやめた方がいいでしょう。
誰にでも、正しい行いをしている部分と、正しくないことをしている部分があるのです。


21.間違っているのは存在ではなく、自分と相手の関係の捉え方。


間違っているのは存在ではありません。
人に対する考え方、捉え方なのです。
間違っているのは、存在ではなく、自分と相手の関係の捉え方なのです。
いや間違っているという表現さえ、当てはまりません。
ズレがある、と表現した方が正しいでしょう。


22.男性は、連れの女性の食事代を出すことが愛情だと思っている。


ある女性は、外食が好きです。
だから、レストランに入ると、目を輝かせて、連れの男性に話し掛けます。
ところが男性は、ダンマリを決め込んでいて、話に応じない。
それで女性は、だんだん不機嫌になります。
女性は会話することそのものが愛情のやりとりだと思っているのです。
ところが男性は、女性を店に連れてきて、食事代を出すことが、愛情だと思っているのです。
だから、男性は、女性に愛情をもう示したと思っているのです。
ところが、女性が不機嫌になったために、「なんだわがままだな」と、男性も不機嫌になるのです。


23.ズレを認識しないから、相手を裁くことになる。


ここにはズレがあるのです。
それを認識しないから、相手を裁くことになるのです。
ズレを認識しない状態での相手への裁きは、たいていの場合、相手を否定する形をとります。
こんな人と、一緒にいたくない。
という言葉になるのです。
言葉を発すると、人は、その言葉の内容で、自分の思考を認識します。
つまり、「あ、私は相手といたくないのだ」と、考えるのです。


24.男女間の愛情表現にはズレがある、と認識するだけで、破壊的な結末は回避できる。


愛情表現にズレがある。
それを認識するだけで、このような破壊的な結末は簡単に回避できるのです。
男性は、女性について、「プロセス全体の大事にしている。会話の内容より、会話することそのものが、大事なコミュニケーションだと思っている」と認識する。
女性は、男性について、「女性をエスコートするのが男性の自尊心を高めることである、と男性は考えているのだ」と認識することが大事なのです。


25.「もうこの道を行くしかない」。


人生で、大敗すること。
正攻法を閉ざされてしまうこと。
(普通にやっていたらもう取り返せない)
追い込まれること。
そうなって初めて、「もうこの道を行くしかない」という覚悟が生まれます。
つまり、負けて、道を閉ざされることは、覚悟決めて、チャレンジの道への切符と言えるのです。
一発逆転になるかどうかさえわからない。
しかし、これしかない。
そういう道に入った人は、実は集中力を発揮できるので、伸びていきます。


26.どうやって覚悟を身につけるか?


チャレンジに必要なのは、「死んだら、それはそれで仕方ない」という覚悟、それだけです。
覚悟は決めるまでが難しい。
しかし決まったら、むしろ楽です。
シンプルに進んでいけます。
余計な心配をしなくなるからです。
では、どうやって覚悟を身につけるか?
いろいろあるでしょうが、私が経験から言えることは一つ。
負けることです。
失恋する。
独立して失敗する。
大金や貯金をすべて失う。
そういう経験をすることです。
そういう経験の果てに、覚悟が決まるのです。


27.家庭を築いて継続していくのに必要なものは何か?


家庭を築いて継続していくのに必要なものは何でしょうか?
それは愛情のやりとりと経済力です。
特に男性には、仕事による収入、つまり経済力が求められます。
お金を稼ぐ力です。
昔からそうだったのです。
男は外で働き、女は家を守る。
大昔では、食料を取ってくるのが男の仕事だったのです。
今は、食料がお金に変わった。
しかし、依然として、男は家に糧(お金)を納めるということは、あまり変わっていません。


28.主婦が外で働くのは、経済面が要因とは限らない。


今でこそ、家守りする女性つまり専業主婦は、少なくなったものの。
しかし、主婦が外で働くのは経済面が要因というわけではなさそうです。
人とコミュニケーションをするためとか、暇を持て余しているのでとか、子供が幼稚園に行っている間の時間を有効に使うため、といった理由が入っています。
社会貢献という理由よりもです。
もともと、女性は、社会的ではないのです。
社会に参加して、お金を取ってくるのは男性の仕事なのです。


29.男性は社会の中で自分の立場を確立しないと、アイデンティティーが持てない。


ではなぜそう言えるのか?
男性は社会の中で自分の立場を確立しないと、アイデンティティーが持てないのです。
そういう性分なのです。
だから、家にお金を納める必要がない独身男性でも、やっぱり社会に出て働こうとするのです。
社会でバリバリやっている地位のある男性を「格好いい」と思う性分なのです。
決して「男は働かないとだめ、女は家を守ればいい」と言っているのでわけではありません。
男性には「社会参加せずにはおれない性分がある」と言いたいだけです。


30.男性は、仕事をしないとだめになりやすい。


女性は、働かなくても生活できるのであれば、仕事はしないし、したくないと思う性分があるようです。
仕事しなくても、社会に参加していなくても、男性のようにだめにはなりません。
男性は仕事をしないで閉じこもると、自信も意欲もかなり失いがちです。
男性は仕事をしないとだめなのです。
今や女性も男性も、学校出たら、まず就職するようになりました。
昔のように、嫁入り修行のために実家にいる、ということはほとんどなくなりました。


31.現代の女性は、男性的になってきたのか?


ということは、現代の女性は、男性的になってきたのでしょうか?
男性のように、仕事に生きがいを見いだすようになってきたのでしょうか?
確かに、仕事の能力を磨いて仕事をしようとする女性は、仕事に生きがいを見出しているのではないかと見えます。
しかし、就職する真の目的は、やはり、「結婚相手探し」、というところが少なくないようです。
学校そして職場で相手を見つけ、カップルになる、それから真の女性性分を出していくのです。


32.家庭に入る見通しが出てくると、女性は本来の女性に戻る。


すなわち、経済面をパートナーの男性に任せ、自分は家と子供の世話をする、というスタイルです。
こういう見方ができます。
「職場では、女性は、男性度が高い」と。
仕事をしているからです。
しかしパートナーを見つけ家庭に入る見通しが出てくると、女性は本来の女性に戻るということです。
ある職場で男性が、「うちの女性社員は女らしさがない」と言っていた事がありますが、なるほど、それもそうなのだと言えます。


33.それらは根本解決にはならない。


経理担当している社員さんは、社内の人の給料や賞与額を知っています。
だからこそ他言は厳禁です。
黙秘ずる責任があります。
人にバラしてしまうと大変なことになります。
バラされた人がものすごく恥ずかしいか腹を立てるかです。
もしそういう事があって悔しい思いをしたとしたら、あなたはどうしますか?
すなわち、自分の給料や賞与額を社内の多くの人に知られたら?
「別に、大したことじゃないよ」?
上司に言って、経理の人をきつく叱ってもらいますか?
それとも暴力を振るって気分をすっきりさせますか?
しかし、それらは根本解決にはならないでしょう。


34.コンプレックスをどうやって解決していくか?


そもそもバラされて腹を立てるのは、「言ってはいけない事を言ったから」ではないでしょう。
「自分が、自分の給料や賞与にコンプレックスを持っているから」なのです。
根本解決とは、「コンプレックスをどうするか」というところなのです。
人に劣っている、見せたくない、それが悔しい。
だから、バラされて腹を立てるのです。
では、コンプレックスをどうやって解決していくか?
2つの方法があります。
①なぜ低いのかを理解していく。
②独立して自営業をする、もしくは副業する。


35.投資度合いとは、「期待度合い」と言い換えることができる。


なぜ、職位によって、給与、賞与に、差があるのでしょうか?
それは、会社の、投資度合いの差なのです。
投資度合いとは、「期待度合い」と言い換えることができます。
例えば、現場で、決められた作業をきちんとこなすことを求められているパートタイマーの人やアルバイトの人。
それよりも、会社の発展のために、アイディアを出し、自分で仕事を生み出し、事業を大きくしていき、利益をもたらしてくれることを期待する正社員の方が、期待度は大きいのです。
だから、正社員の方に、より多く投資するのです。


36.発展にもっと貢献していく。


パートタイマーやアルバイトの方に賞与(寸志)を出している会社は、さほど多くはないと言われます。
貰えるだけ有り難いというものです。
しかし、10年もパートタイマーをやっている人にとっては、不満になるでしょう。
「なんで、仕事ができない2年目の正社員が、きっちりボーナスをもらってるのに、ベテランの自分はこれだけしかもらえないのだ?」と。
パートタイマーやアルバイトと正社員の期待度合いの差は、もう元から大きく違うのです。
期待度合いの差が、すなわち賞与の差、と分かれば、ではどうしていけばいいか、がわかります。
それは、「会社の発展にもっと貢献していくこと」なのです。


37.「コンプレックスのおかげです」。


コンプレックスになっている点を人につつかかれると、悔しく思います。
その悔しさを、人を傷付けたり世の中を憎んだりと破壊的に使うのではなく、自分の向上のために有効活用するには、どうしたらいいでしょうか?
まずはコンプレックスをすぐに解消しないことです。
コンプレックス。
これがあるからこそ、悔しさが出るのですから。
「悔しさを使って何をするか?」
そこを工夫していくことです。
悔しさを生産の力に変えていくのです。
例えば、社内の人に内緒で国家資格を取りに行くのです。
或いは、1日1件、仕事上の問題点を見つけ、改善案を考えるとか。
1日1件企画提案書を書くとか。
イデアを沢山考えてしたためておくのです。
悔しさをこのように使うと、こう言えるのです。
「コンプレックスのおかげです」と。


38.自分に対する怒りが、外に向かってしまうこともある。


仕事で疲れる。
そこにコンプレックスなどの精神不安定要素が絡まってきて、心はもっと沈みます。
「自分は、この会社にいていいのだろうか?」
自己否定が始まる。
「自分はなんて、だめな奴なんだろう」
自己嫌悪が始まる。
自己嫌悪とは、怒りが自分の内側に向かっている状態といえます。
つまり自責です。
怒りはしかし、時として、そっくりそのまま方向を変えて、外に向かうことがあります。
自己嫌悪から、一気に、社会を嫌悪するようになるのです。


39.感情は、ホルモンの働きと大きく関連している。


怒りを、人や社会に出すと、周りの人もいい気はしません。
自分から遠ざかっていくか、自分に反撃してくるか、いずれにせよ、不機嫌になるでしょう。
すると人との関わり合いがギクシャクしてきて、それゆえにますます人や社会に嫌気がさしてくるのです。
実は、感情は、ホルモンの働きと大きく関連しています。
嫌うと、不快ホルモンが出るのです。
不快ホルモンが出ると、ますます嫌になるのです。
嫌になると、ますます不快ホルモンが出るのです。
こうして、不快ホルモンに支配されてしまうのです。


おわりに〜上機嫌とは、不機嫌という暗闇を照らす「光」。


不快ホルモンが出てきたら、もう嫌気がさすしかありません。
嫌気を生じないようにするには、不快ホルモンを出さないようにするしかないのです。
ではどうするか?
意識して、考え方を変えることです。
職場を変えても、考え方が同じならば、同じことになります。
いい出会いがあって、自分が変化しても、考え方が同じなら、その上機嫌はもろいでしょう。
どう考え方を変えるか?
それは「今不機嫌になっていることの原因を探り出し、それを理性的に解消していくこと」です。
と誰もが思いつくでしょうが、実はそうではないのです。
実は、ものすごく簡単なことです。

「楽しいことを一つだけ見つけること」なのです。

不機嫌とは、言わば暗闇です。
上機嫌とは、光です。
暗闇を消去することはできません。
しかし、見えなくすることはできます。
そうです、光を当てるだけです。
上機嫌になれる「一つの楽しいこと」を、見つけましょう。
そして、それを毎日行いましょう。
こうすることで、不機嫌になることは、なくなります。
いや、不機嫌になってもすぐに元に戻れるのです。


0194「上機嫌な人」になる39のヒント(完)