0293プライベートメモ2014(3)

0291プライベートメモ2014(2)つづき




42.「やってて良かった。」


評価されるために頑張って、評価されると、たしかに嬉しい。
しかし、評価どころか誰の目にも触れられないでコツコツやっていることで、ある日突然、これだ!将来展望が開けた!という時の方が嬉しい。
やっぱり、やめずにやってて良かった。
と思う時の方が嬉しいのだ。

決められたゴール。
それに向かって努力する。
そしていい成績を残す。
それは嬉しい。
自分でコツコツ続けている。
ある日突然ゴールに出会う。
やっていて、良かったと思う。
実はその方が嬉しい。


43.「嫌いな人が喜びをもたらす。」


嫌いな人、苦手な人というのがいる。
でもそれをすぐに切り捨ててしまわないことだ。
でないと、ある日突然その人と馬があって、暗雲垂れ込める心の空が一気に全開の快晴になったような感動を味わえなくなるからだ。
ある日突然、ちょっとした出来事でその人と仲良くなり、人生最高だ!と思うようになることだってあるのだ。
苦手な人とは、ちょっと距離を置いておけばいいのだ。
相手の存在を自分の中から消滅させてしまっては、もったいない。


44.「適職は、身近な異性が知っている。」


自分の将来の職業。
それを決めるのは、たやすいことではない。
あれもできそうだし、これもできそうだ。
才能はないかもしれないが、「やってみたいこと」もある。
しかし、その道に入れば、「できること」の道を進む自分と比べはるかにつらいだろう。
ずっと、ペーペー(下端)かもしれない。
ならば楽に出世できる、「できること」を選ぶか?
いや、やはり苦労してなんぼだろう。

自分が夢中で行動をしている時、それを見た身近な異性が言う。
「あなたは〇〇の仕事が合っているんじゃない?すっごく活き活きしてる」
そのカンは、ほとんど正しい。


45.「備えなくとも憂い無し。」


財布にお金が入っていないと不安という若い人がいる。
また、貯金の額面での心の安心を得ている年配の人がいる。
備えあれば憂い無しというわけだ。

備えあれば憂い無し、と言われる
では、備えがなければ憂いありなのだろうか?
備えて安心している人は、備えがなくなれば、不安になるだろう。

備えなくとも憂い無しになるべきだ。
どうやって?
自分がお供え物になればよいのだ。
人生を、天に供えるのだ。
「供えあれば、備えなくとも憂い無し。」


46.「先入観。」


ある人と接するのが苦手だ。
その苦手な人によく似た人と出会う。
すると、中身は別人であるはずなのに、なぜか苦手な感じがする。
先に出会った苦手な人が、その人と重なっているのだ。

接し方は、パターン化するのだ。
そして、先にあった苦手な人、次に出会った苦手な人に似ている人をひっくるめて、苦手なタイプと分類する。
実は、個性をまだ見てもいないのにだ。
それが、先入観というものだ。


47.「羨むよりも、やればよい。」


例えば会社を長期連休して、カップルで海外旅行に行く人がいる。
他の人が、その人を見ている。
「いいなー、うらやましいなー」と。
うらやましいなと思っていたことでも、いざ自分がやってみると、それほどたいしたことではないところわかる
無駄に羨ましがらなくなる。
いい意味で、冷めるのだ。
うらやむヒマがあったら、自分でそれをやってしまうことだ。
何もしない人ほど、羨むことが多い。
行動する人は、うらやむ暇もうらやむ理由もなくしていくので、冷静になる。


48.「孤独。」


先見の明がある人。
世の中の本質を見抜いて、深く理解している人。
そういう人はやはり、どこか孤独だ。
孤独であるからこそ、そういう目が持てるのかもしれない。

人は、水中を泳いでいる最中には、川というものを見抜けない。
渦中にあるときは、それを見ることができないのと同じく。
川から上がった時、川を見ることができる。
同様に、渦中から抜け出した時、その物事を見ることができるのだ。
相対化できるのだ。
世の中から抜け出しているからこそ、世の中が見えるのだ。


49.「今を伝えよう。」


活かつとした文章は、時事的だ。
リアリティーがある。
例えば、桜が咲いた頃は、桜にちなんだ文章を書く。
それだけでリアリティーが生まれる。
読者が、作者の視線と、同じになる。
すると共感が生まれる。
作者が、時事的な内容を文章に盛り込むことで、共感が生まれるのだ。


50.「気合い入れて!」


気合い入れてやるぞ!という時。
男性のそれは、心の状態を表す。
心を引き締めるということだ。
しかし、女性のそれは、服装や化粧を表すのだ。
女性が、気合い入れていくよ!と言うときは、服や化粧をバッチリ決めるということなのだ。
だからそうとう時間がかかる。


51.「天から見つめよう。」


あいつは間違っている。
自分は正しいことをしている。
という考え方は、自分を客観視できないから言えることだ。
自分を、その間違ったあいつの視点から見つめてみよう。
もはや、どちらが間違っているのか、正しいのか、わからなくなるだろう。
それが、「天から見つめる」ということだ。
「天の裁き」というが、天は、何一つ裁きはしないのだ。
なぜなら、天はすべてが見えるのだから。


52.「ロボット。」


自動車は、1960年と比べ40倍以上の生産台数となった。
作業を正確に繰り返すのが、機械(ロボット)の人間に勝るところだ。
物質が普及したのは、(例えば車や家電品、食品や洋服に至るまで)ロボットが生産するようになったからだ。
「演算、正確さ、高精度、くり返し」、そういう作業は、人間ではなくロボットに頼んだ方が良い。
ロボットの方が正確に仕事をする。


53.「使えないものはない。」


始めたことを、「使えないからやめる」のではなく、「使えるわこれ!」というところまで高めることだ。
そうしたら、本当に使えないのは、その始めた事ではなく「今の自分の思考の方だった」とわかるだろう。
使えるものにまで高める努力によって、また使ってもらえたという自信によって、自分も「使えるわオレ!」になってくる。


54.「料理の献立。」


メインはすぐに思いつく。
しかし、メインは野菜ではない場合が多いので、野菜を多く取るための副菜を考える。
ポイントは、栄養。
野菜をいっぱい取るにはどうするかを考える。
すると、料理の全体がバランスよく仕上がる。


55.「インナーフェイス。」


お客さんと接するところだけ、にこやかに丁寧に接しても、カンの鋭いお客さんにはわかってしまう。
「この料理、気持ちが入っていない」と。
「これ、おそらくキッチンの中では面倒だと思いながら適当に作ったんだろうな」
と推測してしまうものだ。
おいしさは、素材や調理方法や、お店のムードだけではなく。
料理に関わった人の気持ちも加味されているものだ。
料理に関わった人が、「忙しくてたまんねえよ。さっさと作って休もうとか」思っていると、気持ちが加味されないのではなく、まずさというスパイスが加味される。


56.「自分のプライマリールール。」


プライマリー(第一義)ルールを自分で自分に決めること。
それが自己コントロールの出発点だ。
例えば、「自分は人前で大人らしく、振る舞ってはいけない!」と決める。
するとどうだ。
人と接するとき、偉そうにできない。
人が何かをしてくれたら、大喜びする。
人の言葉を疑わない。
「君はいつまでも子供だね」と普通の人ならムッとすることを言われても、「正解です!拍手!」


57.「シンクロニシティはしょっちゅう起こっている。」


シンクロニシティという現象の知識を得たから、それが起こり始めたのではない。
昔からずっと起こっていた。
ただ、それをシンクロニシティだと気づけなかっただけだ。
シンクロニシティは、いたるところでしょっちゅう起こっているのだ。
テレビを捨てた生活をしている私。
2月にイタリアへ行くことにしていた。
戸籍謄本を取りに、久々に帰った実家で、不意につけたテレビ。
そこで、なんと、フィレンツェメディチ家の番組をやっていたのだ。
驚いた。
これこそシンクロニシティだ。
神様、ありがとうございます。どっかで見てるでしょ?


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58.「ヒトラー最期の12日間。」


秘書の記録を如実に描いた映画。
ヒトラー最期の12日間」。
この映画は、アカデミー賞にノミネートされた、話題作である。
ヒトラーといえば、ユダヤ人を大虐殺した悪の権化・独裁者として、周知されている。
が、その人物が賛否両論されるというところを見ると、時代は、史実を冷静に見つめる視力をまとってきていると言えるかも知れない。
その映画の中で、ヒトラーは、側近には非常にやさしく接していたのだ。


59.「習慣や技術力は、目的のあるところに生まれてくる。」


習慣や技術力を身につけることは、それ自体が目的ではなく、ある目的を果たすための手段なのだ。
例えば、本を書くという目的がある。
すると、出勤前でも、細切れの休憩時間にも書く。
書くことが習慣になる。
量をこなせるから、次第に技術力もレベルアップしてくるのだ。
けっして、書く習慣を身につけようとか、技術力をあげようと考えてはいない。
それなのに、書く習慣が身に付き、技術力も向上しているのだ。


60.「目的が、未来を作る。」


目的が、先の未来に待っていて、やがてそこへたどり着く。
普通人は、そう考えている。
例えば人生の目的が「幸せな生活」ならば、結婚して昇格し、定年間近あるいは退職金を得た後で、目的が達成できると考える。
しかし、本当は、目的は、今ここに居る自分と常にともにあり、目的が人生を作っていくのだ。
目的を果たすためにせっせとやっている。
すると習慣が身に付き、技術力が上がる。
それが、未来の自分の人生を作っていくのだ。
目的とは、人生の同行者なのだ。


61.「元を取る。」


人生は、無駄のない投資で展開していくのではない。
無駄なことをしてしまい、仕方がないからここで何かを学び、何かを得てやろうという行動から展開していく。
例えば、フラれた。
すべての努力は水の泡。
無駄なことをしてしまった。
仕方ない、元を取るぞ。元を!
そう思って、恋愛の心理をケーススタディーするとか。


62.「寄り道の効果。」


寄り道なんて、時間のムダ。
そう言って、大人ほど、寄り道をしない。
「仕事が目的なのだ。寄り道などけしからん」と言われる。
無駄であるはずの寄り道。
だが、それには、実に大きな効果があったのだ。
寄り道の効果。
①新しい発見がある。
②勇気がわく。
③自信がつく。
例えば、知らない土地で寄り道するのは、勇気の要ることだ。
海外ならばもっと恐い。
その勇気が、やがて自信になるのだ。


63.「将来は、今を一生懸命過ごすことで、開けてくるもの。」


能力は、今やるべきことを一生懸命やることで磨かれていく。
それが自分のことならばなおよしだが、たとえ会社に与えられた仕事であっても、間接的に、自分を磨くきっかけとなる。
能力が上がれば、未来は開けてくる。
自分がこれから何をやるべきかが固まってくるのだ。

今を一生懸命にやらずして、いたずらに将来について悩むのはナンセンスだ。
悩んでも将来は見えてこない。
「今を一生懸命やることで、将来が生まれてくる」からだ。
将来というものは、自分の人生の時間軸の先に存在するものではない。
将来というものは、自分自身で創造していくものなのだ。


64.「自分にふさわしいやり方がある。」


何かをやるためには、例えば株とか事業とか何であれ、「綿密な計画を立てよ」と言われる。
しかし、計画を立てられるほど理性的な状態でいる時は、どんなに計画を立てても、いや立てれば立てるほど、やるのが面倒になる人もいる。
そういう人はむしろ、無計画でも勢いでスタートした方がやれるのだ。
「自分にふさわしいやり方」というものがあるのだ。


65.「逃げない。」


今が苦しい。
それを変えたとして、苦しくなくなるだろうか?
もしかすると、新しい苦しみを見つけ出してしまうかもしれない。
このままにしていて、このまま苦しみが続くのか。
それとも楽になるのか。
それはわからない。

確実にわかることは、逃げれば必ず苦しみが増すということだ。
なぜなら、苦しい今よりも、ワンランク弱くなるからだ。
とにかく、逃げることだけはやめよう。


66.「離再来(リサイクル)。」


自分が出したものは、必ず再び自分に返ってくる。
これが離再来(リサイクル)だ。
もちろん、ゴミのことではない。
感情のことだ。
ものではなく、精神のことだ。
自分の、世の中の人への感じ方は、世の中の人の、自分に対する感じ方になっていくのだ。
自分が出した感情が、自分に返ってくるのだ。


67.「チームを開く。」


皆と一緒に動くと、力を出せなくなる人がいる。
1人でやらせたほうが、ずっといい仕事をする人がいる。
そういう人には、チームワーク(役割分担、命令忠実)を押し付けないで、力を出しやすいように「リベロ状態」にしてやることが、もう一次元大きなチームワークだ。
リーダーがここでやるべきは、個人プレー派の人に「我慢してやらせる」事ではなく。
その人の個人プレーが全体に貢献するように、うまく調整することである。


68.「築くより、気づく。」


豊かな世界を築く。
そうではない。
豊かな世界に気づく。
のだ。

豊かさは、今ここにある。
気づくだけでいい。

気づかないから、築かねばどこにもないのだと考えてしまう。
築く前に気づこう。


69.「天職。」


天職とは、成功する可能性が十分にあるとか、ずっと続けることが可能である事ではなくて。
ずっと続けていきたいことだ。
やってもやっても。
今度はこうしてみよう。
こんな事もやってみよう。
こんな課題が出てきた。
と、次々とやりたいことが出てきて、やめようにもやめられないこと。
そういう事が天職だ。


70.「エネルギー。」


自分の中のエネルギーを復活させ、自分にエネルギーをみなぎらせるキッカケ、源は、自分の中にある。
自分の中の、過去の経験にある。
過去の経験のうちの、喜びや感動を得た経験よりもむしろ、与えた経験にあるのだ。
自分に一番エネルギーを与える源は、自分が最もエネルギーを出した経験にあるのだ。
それがトリガーとなるのだ。


71.「大切なことは、シンプルだ。」


よりよく生きる。
そのために大切なこと。
それは二つだけだ。
至ってシンプルだ。
それは。
①やるべきことは、猛スピードかつ精一杯やること。
②反省し、問題点を見つけ、その都度改善していくこと。

あとは、この二つを繰り返すことだ。
それだけで、人生は十分に充実していける。

何をやるかではないのだ。
どうやるかなのだ。
どこまでやりこむか、なのだ。
要するに、「ジャンルの問題」ではなく、「レベルの問題」なのだ。


72.「知恵の恩恵。」


「知恵のある者になれ」と言われてきた。
なぜ、そうならねばならないのか?
それすらもわからずにいた。
とにかく知恵のあるものになろうとしてきた。
たくさん本を読み、人と出会い、人とぶつかり、人を嫌い、嫌われ、人に執着し、愛され、愛したりしてきた。

ある時、はっと気づいた。
親の世代からいつの間にか受け継いでしまっていたもの。
それが、何なのかが見えた。
そして、その方向は違うのだとわかった。
親の世代の複製人生なんてまっぴらだ。
自分の代で変えてやろうと思った。
おそらくこれが、知恵というものだ。


73.「充実感こそ歩み。」


くだらないことを、くだらなくやれば、いつまでやってもくだらない。
くだらないことでも、精一杯猛スピードでやってみると、充実感が得られる。
充実感を得られた時、初めて、一歩進んだといってもいい。
つまり人生の歩みとは、充実感の歩み、充実感の積み重ねであると言える。
充実感にたどり着くことなく物事をこなしても、実は一歩も前進していやしないのだ。
精一杯やる、それを基本に置こう。


74.「つなぎ役になる。」


日本の天才と言われる、弘法大師空海
彼は、中国の密教を日本に伝播しただけでなく、仏像作りに欠かせない水銀の鉱山や、ミネラルの多い水源も開拓した。
四国88ヶ所のほとんどは、実は水銀の鉱山だったのだ。
空海はつまり、つなぎ役をしたのだ。
教えを伝えたい人と、私たちをつないだ。
地球の資源と、私たちをつないだ。
空海は、密教と資源というものを私たちにつなぐために、密教を翻訳し、地球を翻訳してくださったのだ。


75.「心のボタンを、「ブピポン」ボタンに取り替えよう。」


他人の自分に対する批判や評価。
これに「ブブー」とか、「ピンポン!」で反応するのは、自分を理解していない段階だ。
例えば、「あなたって、変人!」といわれる。
そこで、「ブブー」ボタンを押すのは、自分全体が変人呼ばわりされた気になるからだ。
たしかに、変人だ。
だがそれは、部分だ。
つまり、自分の中に、変人的な部分があるということだ。
それがわかると、返事のボタンは、「ブブー」と「ピンポン!」が合体した「ブピポン」になる。


76.「やるか、やらないか。」


迷った時は、「やったらメリットになること」と、「やったらデメリットになること」を、全部紙に書き出そう。
やったらデメリットになることがやりたくない理由だ。
それを一つずつ点検して行こう。
もしかしたら、思い間違いかもしれないし、取りこし苦労しているかもしれないのだ。
特に、やったら相手に迷惑をかけるかもしれないというときは、相手に聞いてみると良い。
「もしかしたら迷惑をかけるかもと思っているんだけど、どうかな?」と。
その返答がいずれであったにせよ、迷いは消える。


77.「夜明けと共に。」


心を静かにし、瞑想するには、自分でそうできる場所に行くか、それができないときは、夜明けを利用すればいい。
夜明け前に外へ出て、夜明けを眺めるのだ。
黒をべったり塗った空よりも、星がまだ見えている空のほうがいい。
朝がやってくるのとともに、静かにしていた心を、徐々に動かしていく。
夜が白々と開けてくるのとともに、心も徐々に光らせていくのだ。
瞑想で「何も考えない状態」だったものを、少しずつ、「さあ今日は何をしようか」と、現実化させていくのだ。


78.「精神の弱い人。」


弱い人は甘える。
強い人は甘えない。
弱い人は、車が欲しい時、あれこれ「車の必要性」を並べ立て、親に買ってもらおうとする。
強い人は、車が欲しい時、自分で稼いで買おうとする。
弱い人は、親に「ダメだ」と言われた時、「じゃあ自分で稼いで買ってやる」方を選択すれば強くなれるのだ。
強い人として出発できるのだ。
「そんなひどいよ。わからずやめ」と泣き出すことを選択すると、いつまでたっても弱い人のままだ。


79.「精神の弱い人は、ますます弱くなる。」


弱い人は、自分で稼いで車を買ってやろうという選択をしない。
親の気が変わるのを待つ。
そして、ついに親が、「中古で上玉を見つけたから」といって買ってくれた。
そして、目の前に現れた念願のそれは、「自分の趣味とえらく違ったものだったり」するのだ。
仕方なくそれに乗る。
不満のまま乗る。
けっして心の底から満足していない。
しかしやがて、「こういう車もいいよね」と、自分の本来の「こうしたいという求め」をすりかえてしまう。
自分の本来の求めをすりかえてしまう。
自分を失っていくのだ。


80.「弱い人は、世界に振り回される。」


弱い人は、何かを欲した時、自分は動かず周りが動いてくれることを期待する。
例えば海外旅行に行きたい。
20万ほど要るという時。
自分で稼いだ給料を貯めようと考えず、親がくれるとか、競馬での3連単が当たるとか、保険の満期金を貰うとか、周りから与えて貰うことを考える。
だが、そんなうまくいくものではない。
だいぶん時が経ち、弱い人はこう考える。
「別に、海外旅行なんて行かなくてもいいや」と。
欲したことが達成できないとき、欲しなかったことにしてしまうのだ。
「すっぱいぶどうの心理」である。


81.「強さとは、自信の投資、自信の回収。」


強さとは、自信のサイクルだ。
「自分でやってやるんだ!」という自信で何かをスタートする。
途中は困難だ。
もうやめようかと思うときもある。
いやダメだ、もう少し頑張ろうと粘る。
そしてついに、やり遂げる。
やり遂げた山頂にあるものは何か?
自信である。
「やれた!自分でもやれた!やればできるんだ!」という自信である。
スタート時に投資した自信が、ゴールで報酬としてより大きな自信となって戻ってくるのだ。
そのサイクルを回して強くなるのだ。


82.「千里の道も一歩から。」


一里は3930m 。
一歩の歩幅が60cm だとすると、6550歩で一里を歩ける。
ということは、千里はその1000倍で、655万歩だ。

一歩が1秒とすると、655万歩くには、1819.4時間かかる。
一日8時間歩くとすると、227日間で走破できるわけだ。
これは物理的な話だ。

だが、精神の一歩は違う。
どんどん歩幅を大きくすることができる。
鍛えれば鍛えるほど、歩幅が大きくなる。
どのように鍛えるか?
毎日考えることと、その日の出来事を反省することで、精神は鍛えられる。


83.「「止まらない」はいつか、「止まる」。「止めない」はずっと「止まらない」。」


はまってしまって止まらないことがある。
しかしそれはやがて止まる。
熱が冷めてしまうのだ。
つまり、止まらないその集中力のエンジンを動かしていたのは、意志ではなく熱だったのだ。
集中力のエンジンを意志で動かそう。
最初はしんどい。
が、走り出すと楽になる。
そして、自分で止めない限り、止まらない。
エンジニアの未来永劫の夢、「永久機関」は今のところ、心の中にある。


84.「探して見つからなければ、掘ろう。」


探して見つからないものは、埋まっている。
だから、掘るしかない。
深めていくコトでしか見つからないということだ。

掘っても掘っても見つからないものは、地上に転がっている。
もしくは、他の人が持っている。
だからそういう時は、穴から出て、人に会いに行くことだ。

「やりたいことを探したけど見つからない」という時は、今やっていることを深めるのだ。
「深めているけど、世の中に通用する自信が出てこない」という時は、人に会いに行こう。
街を歩こう。


85.「飽きたら辞めていい。そのうち飽きないことが一つ見つかる。」


いろんなことをしよう。
つまり飽きたらやめて、他のことをしよう。
辞めることに罪の意識を感じて「辞めるに辞められない」というのは、たった一つの飽きの来ないことを見つけることを先延ばしにしてしまうだけだ。
辞めるのも勇敢な行為だ。
辞めるのも誠実な行為だ。
飽きたら、それはもう、「やってはならない」ということだ。


86.「三日坊主ではなく、“三日だけ坊主”になろう。」


始めたことをすぐに辞めてしまう。
いわゆる性根のないヤツを「三日坊主」という。
三日坊主は、辞めた後、後悔する。
「やらなきゃよかった」
「やめてしまった。自分はダメな奴」
3日後、坊主になる。

だが、「3日だけ坊主」は違う。
初めから、「飽きたらやめる」ことを前提にして、頭を丸めて潔く、「学ばせてください」と飛び込むということだ。
3日だけ坊主になろう。


87.「知ること。」


何をするか。
どのくらいたくさん知るか。
それよりももっと大事なことがある。

楽しみながら知る。
ということだ。
それを知ることが楽しいという時、もはや知識を使って他人に何か作用しようというのは目的ではなく、おまけになる。
楽しいという報酬を得たから、それ以上何かを得るのは、おまけになるのだ。
する事が楽しくないのに、知っちゃうから、その知識を使って儲けてやろうっとか考えて、人一倍学ぼうとして、ますます楽しくなくなるのだ。


88.「お金で楽しみを買う?」


お金がもっとあれば、もっと楽しいことができる。
と考えて、お金を稼ぎに行く。
お金を稼ぐプロセスは、楽しくない方がまさっている。
つまり、「楽しくないことをしてお金を稼ぎ」、「お金を使って楽しいことをしようと」しているわけだ。
お金で楽しさを買うというわけだ。

しかしなのに、使った後あまり喜びがないのはなぜだろうか